イベントなどではアイウェアについての
いろんなご質問を頂戴します。
どうやって作っているのかというご質問も多く、
「こうして、こうして…」とご説明してたりしています。
(ご説明が悪くて伝わっているかどうか不安なのですが…)。
そんなご質問の中で、
ものづくり、特に金属加工を知っていらっしゃる皆さまからは
お値段についてのご質問をいただくことが多くなりました。

先日のイベントでも、金属加工に少し詳しい方から
「この値段でよくモトが取れますねぇ…」
と、感心されてしまったのですが、
「モトは取れませんね」
と、正直にお答えしました。
厳密に工業製品のように計算するのであれば、
このアイウェアの値段設定はあり得ないというのが正直なところ。
その辺が不思議がられる所以だと思います。
私たちのようなインディーズの場合、
多くのディーラさまがそうだと思いますが、
きちんと利益を出そうと思うと成立しないのではないでしょうか。
七星のアイウェアは決してお安いものではないと思っておりますが、
最低限、次回の製作分の材料が購入できるだけは確保したい。
そんなお値段で設定しています。
そうしないと、続かないと思うのです。
極力、お値段についてのリアルなお話はしないでおこうと思っていましたが、
そういうご質問も増えてきたということは、ご関心も高いということ。
ですので、続きにて少し触れさせていただきますね。
いろんなご質問を頂戴します。
どうやって作っているのかというご質問も多く、
「こうして、こうして…」とご説明してたりしています。
(ご説明が悪くて伝わっているかどうか不安なのですが…)。
そんなご質問の中で、
ものづくり、特に金属加工を知っていらっしゃる皆さまからは
お値段についてのご質問をいただくことが多くなりました。

先日のイベントでも、金属加工に少し詳しい方から
「この値段でよくモトが取れますねぇ…」
と、感心されてしまったのですが、
「モトは取れませんね」
と、正直にお答えしました。
厳密に工業製品のように計算するのであれば、
このアイウェアの値段設定はあり得ないというのが正直なところ。
その辺が不思議がられる所以だと思います。
私たちのようなインディーズの場合、
多くのディーラさまがそうだと思いますが、
きちんと利益を出そうと思うと成立しないのではないでしょうか。
七星のアイウェアは決してお安いものではないと思っておりますが、
最低限、次回の製作分の材料が購入できるだけは確保したい。
そんなお値段で設定しています。
そうしないと、続かないと思うのです。
極力、お値段についてのリアルなお話はしないでおこうと思っていましたが、
そういうご質問も増えてきたということは、ご関心も高いということ。
ですので、続きにて少し触れさせていただきますね。
少し専門的な説明になってしまいますが…。
七星のアイウェアもそうなのですが、
こういう形あるものを製作する場合、
材料や工具の他に、金型や版と呼ばれるような
形をつくるための元になるものが必要になる場合が多くあります。
もちろん、これを準備するにも費用がかかるのですが、
工業製品の場合にはこの費用を「イニシャル費用」と呼びます。
七星のアイウェアは「エッチング」という工法を用いています。
他にも「プレス」や「レーザー加工」といった工法でも
同じような品物を実現することができるのですが、
アイウェアの端面が鋭く尖ってしまい、
ドールのヘッドの表面を傷つけてしまう恐れがあるという理由から、
最終的にはこの工法に決定しました。
アイウェアの実物をよくご覧いただければわかると思いますが、
端面が綺麗に丸く仕上がっていると思います。
最後までこだわった部分です。
このエッチングを行うためには、
アイウェアの形状をつくるための「版」が必要になります。
この版をつくる費用がイニシャル費用です。
工業生産品では、このイニシャル費用を製品に上乗せして単価を設定します。
この上乗せ額というのは、販売を予定している最低数量から算出したりしますが、
これは数万~数十万個(台)という大量製品だから成り立つことです。
少し具体的にご説明しますね。
アイウェアのイニシャル費用が1モデルあたり10万円かかるとします。
これを1モデル=10個しか製作しないとして考えると、
アイウェア1個あたり、1万円(!)のイニシャル費用を上乗せする必要が出てきます。
1モデル=20個の製作だとしても、1個あたり5千円です。
もう、この時点でイニシャル費用を上乗せすることが非現実だとわかります。
つまり、普通の工業製品のような計算では、
七星のアイウェアを皆さまのお手元にお届けすることはできなくなってしまうわけです。
なので、七星ではイニシャル費用の回収は潔く諦めました(キッパリ!)。
その代わりといっては何なのですが、
製作の過程を工夫することで、できるだけ効率よく製作するようにしています。
例えば、使用する材料にしても、それほど多くありません。
アイウェアの場合は、ステンレス板と塗料が必要になります。
しかし、この材料、実際には少量だけを買うことは出来ず、
ある一定量をまとめて購入することになってしまいます。
そのため、アイウェアを製作する場合には、
いくつかのモデルを一気にまとめて、
しかも同じフレーム色で製作することにしています。
こうすれば、塗料の無駄も最小限になりますし、
工程の準備や後片付け(これもバカにならない)も一度で済みます。
七星のアイウェアがまとめて出来上がるのは、
実はそんな小さな工夫があるのです。
とはいえ、好きで楽しんで製作しているアイウェアですので、
正直なところ、儲けとか売り上げなどよりも、
こうして皆さまから嬉しいメッセージや応援をいただいていることが
本当に嬉しく、有り難いことだとメンバー全員が思っています。
これからもずっと、魅力的な開発を続けていきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
七星のアイウェアもそうなのですが、
こういう形あるものを製作する場合、
材料や工具の他に、金型や版と呼ばれるような
形をつくるための元になるものが必要になる場合が多くあります。
もちろん、これを準備するにも費用がかかるのですが、
工業製品の場合にはこの費用を「イニシャル費用」と呼びます。
七星のアイウェアは「エッチング」という工法を用いています。
他にも「プレス」や「レーザー加工」といった工法でも
同じような品物を実現することができるのですが、
アイウェアの端面が鋭く尖ってしまい、
ドールのヘッドの表面を傷つけてしまう恐れがあるという理由から、
最終的にはこの工法に決定しました。
アイウェアの実物をよくご覧いただければわかると思いますが、
端面が綺麗に丸く仕上がっていると思います。
最後までこだわった部分です。
このエッチングを行うためには、
アイウェアの形状をつくるための「版」が必要になります。
この版をつくる費用がイニシャル費用です。
工業生産品では、このイニシャル費用を製品に上乗せして単価を設定します。
この上乗せ額というのは、販売を予定している最低数量から算出したりしますが、
これは数万~数十万個(台)という大量製品だから成り立つことです。
少し具体的にご説明しますね。
アイウェアのイニシャル費用が1モデルあたり10万円かかるとします。
これを1モデル=10個しか製作しないとして考えると、
アイウェア1個あたり、1万円(!)のイニシャル費用を上乗せする必要が出てきます。
1モデル=20個の製作だとしても、1個あたり5千円です。
もう、この時点でイニシャル費用を上乗せすることが非現実だとわかります。
つまり、普通の工業製品のような計算では、
七星のアイウェアを皆さまのお手元にお届けすることはできなくなってしまうわけです。
なので、七星ではイニシャル費用の回収は潔く諦めました(キッパリ!)。
その代わりといっては何なのですが、
製作の過程を工夫することで、できるだけ効率よく製作するようにしています。
例えば、使用する材料にしても、それほど多くありません。
アイウェアの場合は、ステンレス板と塗料が必要になります。
しかし、この材料、実際には少量だけを買うことは出来ず、
ある一定量をまとめて購入することになってしまいます。
そのため、アイウェアを製作する場合には、
いくつかのモデルを一気にまとめて、
しかも同じフレーム色で製作することにしています。
こうすれば、塗料の無駄も最小限になりますし、
工程の準備や後片付け(これもバカにならない)も一度で済みます。
七星のアイウェアがまとめて出来上がるのは、
実はそんな小さな工夫があるのです。
とはいえ、好きで楽しんで製作しているアイウェアですので、
正直なところ、儲けとか売り上げなどよりも、
こうして皆さまから嬉しいメッセージや応援をいただいていることが
本当に嬉しく、有り難いことだとメンバー全員が思っています。
これからもずっと、魅力的な開発を続けていきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
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開発日記 担当部署
七星エンヂニヤリング 商品企画部
七星エンヂニヤリングは1/6サイズのアイウェアを中心に、様々なミニチュアを製作する技術集団です。
ものづくりに携わるメンバーによって構成され、それぞれの持つ技術を活かし、企画・開発・製作・販売を行っています。メンバーは日本全国におり、一見、会社風ですが、実在の会社ではありません。
商品企画部では、各製品の企画・デザインを中心に行っており、中核的な役割を担っています。
ものづくりに携わるメンバーによって構成され、それぞれの持つ技術を活かし、企画・開発・製作・販売を行っています。メンバーは日本全国におり、一見、会社風ですが、実在の会社ではありません。
商品企画部では、各製品の企画・デザインを中心に行っており、中核的な役割を担っています。
イベント参加履歴
☆ 第17回 Doll's Myth.
(2011/06/26)
☆ ドールショウ31
(2011/05/01)
☆ Doll's Garden in NAGOYA
(2011/02/13)
☆ ドールショウ30
(2011/01/16)
☆ I・Doll WEST Vol.11
(2010/10/17)
☆ サンクスフェア名古屋
(2010/10/03)
☆ ドールショウ29
(2010/09/12)
☆ 第15回 Doll's Myth.
(2010/06/27)
☆ サンクスフェア名古屋
(2010/03/28)
☆ サンクスフェア大阪
(2010/02/07)
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